ご機嫌斜めな恋愛事情
そのニヤついてる腐ったような目つきで、



もし、姉ちゃんをまた眺めるのなら、



俺はきっと迷わず、



こいつのその目を切りつける。



顔面を思いっきり一発ぶん殴ったとしても足んねぇ。



『あっ……なんかゴメンな…嘘、嘘…冗談だって。エイトの姉ちゃん、綺麗だからさ……』



俺の真っ直ぐにそいつを捕らえた視線に、



困ったように気まずさを全身で表しながら、



『じっ…じゃあなっ…エイト』



そいつは俺から逃げるように、



その場から足早に立ち去っていった。
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