ご機嫌斜めな恋愛事情
中学に入ってからすぐに、



俺には彼女が出来た。



出来た……というより、



彼女を作った……と言ったほうが、



正しいのかもしれねぇけどな。



必要だったんだ……俺には。



だから、俺を好きだと言ってくる女の中から、



気の合いそうな女を選んで、



『いいよ……付き合おうよ……』



適当に微笑みを浮かべながら返事をしたんだ。



正直……誰でもよかった。



俺のこの気持ちを消してくれるなら。



俺を夢中にさせてよ。



声で、笑顔で、温もりで、



俺を独占してみろよ。
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