ご機嫌斜めな恋愛事情
それでも応援しようと思った。



姉ちゃんの彼氏なら、



姉ちゃんを泣かすこともねぇよな??



そう思ってたのに、



見ちまった姉ちゃんの涙。



学校を辞めることに、



戸惑いがないわけねぇんだ。



姉ちゃんが最後の学校へ行った日。



家に帰って来た姉ちゃんの目は、



涙でどんどん溢れていった。



それは彼氏のせいじゃないって??



でもさ、そんな気持ちを察するのも、



男として大事なんじゃねぇのか??



俺はそう思うと、



どうしても泣いている姉ちゃんを、



抱きしめてやりたくなった。
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