しゃべるウサギのいる家はどうですか?!
怖い人
とりあえず私は手際よくクッキーを作っていった。
大きなお皿にいっぱい盛った。
出来栄えは自分なりにまぁまぁかな・・・
今まで家族にしか出したことがないのに今日出会ってまだ数時間の人たちに出すことは初めてで、
口にあうか見た目が汚くないか。
とりあえずこの2つが心配でしょうがない。
知ってるだけの知恵を絞って綺麗に盛り、クッキーは完成した。
「よし!」
そう言って私は持ってきたエプロンを外して大きなお皿をリビングまで運んだ。
やっぱりこの家は大きくてリビングまで10分さまよった。
そしてついにリビングに到着。
すぐに玲夏がこっちに来てお皿を持ってくれた。
「うわー!めっちゃウマそー!!」
玲夏が目を輝かせて見てる時に空が来た
「うっひゃぁ。本当にクッキーできちゃったー!」
そんなにお菓子作れない人がいたのかみんなの反応がおもしろかった。
「あげはは、お菓子作り担当で決まりー!」
玲夏がそう言うとみんな賛成らしく手をあげて返事をした。
それから空・真亜夜・玲夏・私で男子部屋にクッキーを持っていった。
「柚夏~!お菓子持って来たよー!」
空の目線の先にはちょっと傷んだ金髪。髪の毛が長いのか後ろで1つに縛っている、パーカーを着ていた子がいた。
柚夏くんはあからさま男の子で一瞬ドキっと心臓がはねた。
目つきは悪くて怖かった。
「空おせーぞ。ポテチわ?」
空はにっこり笑って持ってたお皿を差し出した。