しゃべるウサギのいる家はどうですか?!
柚夏は逃げようとしたらピタリと足が止まった。
柚夏は恐る恐る足元を見ると案の定あげはの手があった。
「・・・・・・行かないで?」
柚夏は眉間にシワを寄せた。
「あっちでみんな待ってるから。」
柚夏はそう言ってあげはを見るとギョッとした。
あげはわ泣いていた。
「・・・・だって。離したら柚夏はまたどっか行っちゃうでしょ?」
「はぁ?」
「柚夏冷たいからまたッ・・・前みたいに笑ってくれないでしょ?」
あげはわ泣きながら俺の脚を右手でつかんで左手で自分の涙を拭きながら必死にしゃべった。
いつも柚夏は女子が泣いていても素通りだったのになぜかあげはに近寄った。
その時、千佳が来た。
柚夏は近寄った足をまた自分の方に引いて止まった。
「大丈夫かい?お2人さん♪」