しゃべるウサギのいる家はどうですか?!

役に立ちたい。



私たちはリビングでフッカフカのソファーに座り織姫さんが入れてくれた紅茶をすする。


「えっとまぁ、まずはあなたはなぜココに送られてきたかわかってないそうね?」


図星をさされてビクッと体が震えた。


「はい」


「そこらへんはお母様から連絡を受けているから話すわ。」


そう言って織姫さんは紅茶をすすった。


「あなたのご両親は自分の仕事のせいで引っ越してばかりで悩んでいたの。
引っ越してばかりじゃお友達を作ってもすぐ離れ離れになってしまう。

そこでココのオーナーである方とあなたのお母様が偶然知り合ったの。
そしてお母様はココならあげはちゃんを任せられると思ってあげはちゃんをこっちに
向かわせるようにしたの。」


織姫さんが丁寧に説明してくれるなかお母さんはちゃんと私のことも考えてくれたんだなーと思った。


しみじみとしていると部屋の方から1人女の子が出てきた。

その子は金髪のショートヘアでズボンをはいた子だった。



「あれー?その子誰?お客さーん?」


その子の声は甲高かった。


「この子は今日からうちに来た子だよ!!手出さないでね?」


玲夏ちゃんがニコっと笑うとその子もニコっとして言い返す



「ゆうきの次はその子?可愛いね。僕は篠原 空。空って呼んでね♪」


男の子と知ってちょっとビックリする。

ココは女の子率高いのかな?


「私は楠木 あげはです。よろしく・・・ね?空・・・君。」


私が自己紹介すると空ちゃんは目を丸く見開いた。


(あれ?なんか悪いこと言ったかな?)


そうすると玲夏ちゃんが笑っていた。


「空よかったな!君だって。念願の男の子じゃん!」


え?


< 7 / 104 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop