ガールズ・パンチ
「転校生」は確かにありさを見た。漆黒の綺麗な瞳でありさを見つめる。
ありさも負けないほど「転校生」を見た。
私は彼を知ってる。昔、泣いて行かないで、と懇願した彼だ。確かあれは小学2年生のころーーーー。
「悠介!?悠介ね!」
ありさは、嬉しそうに目を光らせた。
「やっぱここい居たんだね。」
悠介はありさを懐かしそうに見た。担任は戸惑っている。
「なんだぁ?知り合いか?」
「ええ。私の幼馴染よ。」
ありさはふっと微笑んだ。