ウラコイ



ほっとしてる、私



何かあって欲しかった


のかな。



並んで歩く


背が高いなぁ、



年下なのに。


「…、」



手をそっと握ってきた


「しょ、」


「いいよなぁ、これぐらいは」


ちらりとこっちを
向いて また前を向く



「許す、」



ふっ と笑った
ような息遣いがした


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