ウラコイ







「分からないなぁ、急に来たから…。」



兄貴の第一声がこれだった


「そっか…」



「美人だと思う、その人」



「…、多分。」




「俺も。名前聞いときゃ良かった」



煙草の煙を
ふー と吹き出した








「煙草やめねぇの」

「やめないな。これは」



壁にもたれながら
兄貴は笑った
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