ウラコイ




「…おかしくなりそうだった。あの花火の時の男も、兄貴も…」



佐藤君



周ちゃん。






「…周君に?」




「兄弟なのに変だよな…。尊敬するはずなのに…」






彼がこんな思いを
するのは私のせいだ




私がいなかったら
翔太君は…









「…ごめん……ね。」







それでも






好き






好き








「―……許さない、みちるさん」









翔太君が私に手をのばした




私はその手を受け入れた






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