ウラコイ
「うん。久しぶりだなぁ」
神野さんは 30過ぎのイケメン (美帆調べ)ディレクター
彼は父さんの仕事を手伝ってた後輩
それもあってか
よく気にしてくれる
「長い間顔見てなかったからなぁ、テロップでは名前出るけど…」
「はい、最近忙しいですし。」
神野さーん
スタッフが彼を呼んだ
「じゃあ、よろしくな」
「1カメさん、」
「わ……誰て、」
帽子を深く被った男の人
目が隠れてて
口元しか見えない
「…神田君、だよね」
「あぁ。気付いたか…」