ウラコイ


ニヤッと笑った
笑いは彼特有のものだ



全体的に黒の衣装で
帽子も黒


「井野さんは、いない?」






「メイクが気に入らないらしく、ね。久しぶり、ごめん。色々言えなくて」




わたしは首を振った


「いいよ。びっくりしたけど、甲斐田君もいるし…」





「あぁ……。井野が来そう、じゃいい画撮って下さい。」





最後だけ敬語で 私から離れた



多分 彼は挨拶
してるフリをしてくれた






< 360 / 631 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop