ウラコイ









「志摩ちゃんは、行ったわね。アンタはどうするんだっけ?」





「下の式場で待ち合わせ。今日丁度結婚式があるから、ね」



翔太君も そこで
待ってるはずだ




「ちゃんと逃げてよ。」



美帆は 化粧道具を
片付けながら 言った



「…うん」




逃げる。


「シンデレラみたいね、」

「そうか。美帆サンはロマンチストだね…」



二人で笑った。






成功しますように。



お父さん、怜一さん。
見ててください
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