ウラコイ
階段を五階分降りて、そこからはエレベーターを使った
変装している
翔太君には誰も気付かない
「皆うまくやってくれたんだな…」
「志摩ちゃんも張り切ってたよ…」
夜景がエレベーターの後ろに見える
「……甲斐田も。アイツこういう事は好きだから…」
―反撃だよ。つっち?
甲斐田君は楽しそうだった。
エレベーターは下に降りる
「翔太君も楽しそうな顔してたって聞いたよ…、甲斐田君から…」
「…アイツの事なんか信じんなよ。」
「…え…、…っしょ」
久しぶりにキスされた
「甲斐田君にヤキモチ…?」
少し赤くなっている翔太君に聞いた
「嫉妬だよ」