ウラコイ
周ちゃんは キョロキョロ見ていた
こっちにきた
ヤバい ヤバい
コートで頭を隠しながら
震えた
だめ、
せっかく逃げたのに
逃げたのにぃ――
「すいません、彼女は知り合いですか?」
周ちゃんは
ケビンさんに聞いた
私は 小さく首を振った
ケビンさん 駄目~
ドッ
ドッ
ドッ
ドッ
「ええ、彼女は私の知り合いの娘さんです。初めて日本に来たから…」
「……そうですか。、ありがとうございます」
周ちゃんは スタスタ歩いて行った
ケビンさんは ウィンクした。
「じゃあ、退散するよ。君の恋人が来たようだ。」
翔太君が 裏口から出てきた
「あの……ありがとうございますっ」
ケビンさんは 手を振り
ホテル出口に行った
「みちるさんあの人誰?」