ウラコイ









「…あー逃げた逃げた。」



翔太君は せいせいした顔で笑った


「うん…」







―間違っていないわよ…


美貴さんが言ってくれた言葉



「なに考えてる?みちるさん…」



ラジオから流れる曲に重なる




「間違ってないんだなぁって…。今私がここにいる事…」








「……間違いな訳ないだろ、」




ちょっと自信満々な顔で








さっきまでの
深刻な顔はなかったみたいに



「よく言うよね。」
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