ウラコイ

荷物をもち 立ち上がってドアに向かう







「いいよ。結婚しても。」




背中から 翔太君の声がした



振り返らないかわりに見ているのが分かった


視線を背中に感じる





「…冗談だよ。翔太君わたし別に…」





ソコマデオモッテナイ。





バンッ!!




ドアに翔太君の手がつく
反射的に体がびくっとした






「半端な気持ちでカメラマンと付き合ってる訳ない。」







耳元で囁く声



「…好きって気持ちはあるけど、……。今は……」



ずっと聞いていたい言葉



甘い言葉



感情がセーブ出来なくなる…



< 444 / 631 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop