ウラコイ
〈美帆目線〉
「町谷さぁ―ん。明日の小道具リストは…」
「机の上にありますよ。」
同期な小道具から聞かれた
努めて
にこやかに対処した
同期のくせに
アイツのが何故か偉そうなのがムカつく
イライラして 編集部を出た
「なぁ…、カメラマンの槌谷サン。記憶喪失になったらしいな…」
「だな…。気の毒だよな…。代わりの奴使えんのかな…、」
「使えるやつを回すだろう…」
こそこそした声がトイレから聞こえた
いわゆる陰口。
この業界では
こんなの当たり前
てか これが
言えなきゃ 生きてけない
「…生きてるくせに記憶ないって悲惨だよな…。」
「町谷さぁ―ん。明日の小道具リストは…」
「机の上にありますよ。」
同期な小道具から聞かれた
努めて
にこやかに対処した
同期のくせに
アイツのが何故か偉そうなのがムカつく
イライラして 編集部を出た
「なぁ…、カメラマンの槌谷サン。記憶喪失になったらしいな…」
「だな…。気の毒だよな…。代わりの奴使えんのかな…、」
「使えるやつを回すだろう…」
こそこそした声がトイレから聞こえた
いわゆる陰口。
この業界では
こんなの当たり前
てか これが
言えなきゃ 生きてけない
「…生きてるくせに記憶ないって悲惨だよな…。」