ウラコイ
「ではアメリカに来ますか?」
ケビンさんは聞き返した
ホテルのフロントには
洒落た音楽が流れてる
「はい…日本にいてもする事ないから。それに…」
「……あなたの恋人は知っているのですか?」
眉間にしわをよせて
ケビンさんは言った
恋人?
「…わたしに彼氏はいたんですか、」
ふっと ケビンさんは笑った
「……いましたよ。」
恋人……
誰なの?
美帆は知ってるかな。
「では、4日後に。私も一度あっちに帰りますから…」
「あ……、はい。」