ウラコイ



「みちる!」




公園の奥から
ゆっくり出てきた




「……どうしたんだい?」


「忘れ物です、メアリーさんから」



携帯を見せるとふっと笑った



「心配性なんだよ。ありがとう、」




ポケットにしまった。




―心配性? 何かあったのかな。





「みちる教会に行かないかい?綺麗だよ」





「教会にですか?近くに…、」



「あぁ…。あるんだよ、多分開いてるはずだ」




「行ってみたいです」





案内するよ とケビンさんが言った
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