ウラコイ




『………やだな。何か泣きそうになったよ。え―と…仕事も頑張ってるか?もしカメラマンだったら、俺がビシバシ指導してるな…。』





『みちるは母さんに似て綺麗だから、もしかしたら女優かもな?……まぁ、どんな仕事についたにしろ頑張れ。』





仕事…


いまカメラマンをしてる
みたいなんだよ




『…女優になっても父さん応援する。…まぁドラマチェックはするからな!キスは簡単にするな…!』



真剣に指をさす
父さんは 可笑しかった





それだけ、私を大事に
思ってくれてたんだ…



『……恋愛は自由だから。誰好きになってもいい、けど』





『…ちゃんと大事にするんだぞ。…手離したりしちゃ駄目だぞ……。まぁ父さんが言うなってカンジだけど…』




アハハと情けない笑いは
優しく見えた




『仕事も恋愛も頑張れ、父さんはみちるが幸せになるように思ってるから。日本一、いや世界一?…』





宇宙一の間違いだろ!


スタッフの誰かが言った。

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