ウラコイ



「みちる…、」



「……記憶戻りましたか?」




神田君は、
壁に寄り掛かっている



「戻るわけないでしょ」


「だと思いました、何か用事ですか」






顔を上げて神田君は笑った。



「…やっぱり早く戻って欲しいの?」


「そりゃそうですよ。……そう思うのが普通じゃないですか?」






セリフか何か
読み上げるように言う





「……もし記憶が戻らなかったらて考えない?…恋人に戻る事はないのに…」






「……そうなったら仕方ないです。」









仕方ないです



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