ウラコイ



「……記憶戻らなかったらみちるさんは、普通の人になって別の人を好きになるかもしれない……」





普通の人
何が言いたいの?




「……でも、もしかしたら、俺を好きになってくれるかもしれない、分からないです。けど…」






「……、」





「…すみません仕事入ってるんで、」




神田君は 何か
言おうとしたけど




言わずに走って行った












蛍光灯の下で見た顔は
寂しそうな 顔だと思った






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