ウラコイ
あきれたように
笑うと メアリーさんは
コーヒーの支度をし始めた
「ありがとう。」
こっちに来てから
ケビンさんとメアリーさんを見ると
何だか あたたかい
気持ちになる。
わかりあえてる。
ズキッ …
「ミチルいこう、」
「はい…、」
一瞬頭が痛くなった。
「これが、潤。日本に来て一年たった頃だよ…」
ケビンさんは アルバムを広げて言った
若い頃の
お父さんと仲間の人…、
楽しそうに笑ってる。
「……潤の友人とも話したよ。神田怜一と言っていたね…。知ってるかい」
「はい……、よく覚えています。父が…」