ウラコイ


あきれたように
笑うと メアリーさんは


コーヒーの支度をし始めた





「ありがとう。」





こっちに来てから
ケビンさんとメアリーさんを見ると




何だか あたたかい
気持ちになる。





わかりあえてる。






ズキッ …






「ミチルいこう、」

「はい…、」




一瞬頭が痛くなった。













「これが、潤。日本に来て一年たった頃だよ…」




ケビンさんは アルバムを広げて言った





若い頃の
お父さんと仲間の人…、



楽しそうに笑ってる。



「……潤の友人とも話したよ。神田怜一と言っていたね…。知ってるかい」




「はい……、よく覚えています。父が…」



< 510 / 631 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop