ウラコイ
「…私もそうするかもしれないな。病気になってでもカメラを握って死にたい、」
笑いながら 立って
近くの机に行った
―病気でも…いい
「……せめて最期まで俳優でいたい。と彼も思っていたんじゃないかな。…まぁ我が儘だが…」
ケビンさんは
はい、と写真を渡してくれた
私…と 神田君が写った写真
ホテルかどっかかな…
私も綺麗な格好をしてる
「……」
「神田怜一に、とてもよく似ているね。彼も…」
笑い合っている
「君達に内緒で撮ってしまった写真だ。あまりに楽しそうでね…」
何枚か写真は あった
「………撮っていても分かったよ。君が彼をとても…愛している…」
「……え?」
写真がパラパラと落ちた