ウラコイ
何も思い出せない…



写真を見ても
ビデオを見ても、






どうしたら
いいのか わからない




自分の記憶なのに…





写真を見ても その時の
感情が思い出せない






わからない、






ケビンさんは知ってて
私は知らない記憶






もうわからない…。





誰か 助けて…





涙が ボロボロこぼれてきた。







誰も、助けになんか
こないって分かってる








苦しい





「―…っつ、」

















―あなたを忘れて
幸せになんかなれない。






―私はずっとあなたが好きだから。




―離れても何度でも
あなたを探すから









「……どう、神田君キャッチコピーなんだけど…」





「あ、はい、いいと思います」




おれが 頷くと
満足したように 編集者は笑った
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