ウラコイ
世界でだれよりも。(後編)
わたしは どうにか
近くの公園に行った
ベンチに座り 目を擦った
本格的に泣いたのは いつぶりかな。
お父さんの
葬儀以来かな……
人がいない所を
ひたすら探して、
疲れて 座り込んだ。
あの時は冬で
床はとても冷たかったな
冷たいと思った後
涙がボロボロ出てきて
その後誰かかが来た気がする。
そして
背中をさすってくれた…
あれは周ちゃん、
違う……
小さな手で
ずっと支えてくれた
あれは……
ポンポン と
誰かに肩を叩かれた
ベンチの後ろの方から。
振り返ると
小さな男の子がいた
手に水仙を持っている
「……アゲル。ハナ元気ダシテ…」
ぐい と花をつき出した
「ありがとう。」
男の子は うんと笑った。