ウラコイ
「返してもらいたいんで…、」
ケビンさん家に帰ったら バタンと倒れてしまった
頭が痛い
ズキズキする。
雨が痛いくらい
降ってきてる
ポツポツと頬にあたる。
息が出来ない 苦しい
土が口の中に混じってる
目の前が真っ暗だ。
暗い…。
ズキッと 痛みがはしった
首の後ろが痛い…
ガシャン ガシャン!
外が賑やかだ…
何の声?
ドガッ!
光が入ってきた。
「君ぃ大丈夫か!生存者1人いたぞー、」
生存者…
「…あの…」
外の光で 身体中が
泥だらけな事に気付いた
救急隊の人に
助けられ外に出た
「中は土砂まみれだ!スコップもってこい、掻き出せ」
「救急車まだか!中にいるぞ、」
「…スコップ持ってきました!」
たくさん声がする、
私は後ろを振り返った。
土砂まみれの
車から人が見えた…、
血まみれの 人…