ウラコイ



ポンと肩を叩いた
ありきたりな言葉を言った




「お前が…もう少し年をとってたら良かったのにな…、」





「何だよ、……それ」




ケンカしてる気はないのに つい低い声になった




「そう思ったんだよ。……つっちには年上の方が合うんじゃねぇかって…。」






「……」





―翔太君は翔太君だよ。




「お前が悪いって言う訳じゃねぇ。ただ……つっちがちょっと複雑なんだよ。それを俺らの年では分かってやれない。」





分かってやれない。





「……誰が悪いってわけじゃねぇ。仕方ねぇ事なんだ…」






甲斐田は 妙に真剣な顔で言った



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