ウラコイ


私は 口ごもってしまった




「……今回の事で改めて分かったんです。まだ俳優としても、彼氏としても未熟だって…」







「……傍にいたい、けど自分がハンパなままじゃ駄目になるから……」





「……だから3年は修行のつもりで行きたくて、」







とめたいけど
とめれない……




神田弟は 反対しても
行く覚悟は出来てる



よどみなく話す声に迷いはない



止めても無駄だ。




「……みちるに先に話した方が良かったんじゃない?」



私はちょっと
呆れたように言う





神田弟 は苦笑した。



「……反対された時に町谷さんに説得してもらおうと思って…」



「狡い男、」






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