ウラコイ
撮影が終わって
私は着替えようとした。
コンコンと ドアが叩かれた
「はぁい。」
ガチャと開けると
翔太君が立っていた
まだ衣装を来てる…。
「どうかしたの?撮影」
「違う違う。入っていい?」
「うん?…どうぞ…」
翔太君は
おずおずと入ってきた。
「で用事って何?」
「……あー、あの、高いもんじゃないけど…。さ」
ポケットからゴソゴソと何か出した
「―…はい。安物だけど」
白い箱を、はいと渡した
開けていい?と
翔太君の目を見ると
いいよと笑った
「わぁあ!これ、ミスリーのブランドの……。高っ…高かった…」
クローバーに小さな
てんとう虫のついた
シルバーのネックレス