ウラコイ
「……」
「………当てようか?ネックレスの事だろ。安物だから気にしなくて…」
「安物じゃないよ!高かったでしょ。今日、お店に行ったらそれなりの値段で……それで…」
翔太君は ベッドから
離れたイスに座った
「で?」
「……それで、」
「……適当に選んだんじゃないから。ちゃんと考えて俺は選んだ。」
「……婚約を?」
後ろ向きの背中に話し掛ける
「約束してれば、大丈夫だと思ったから…」
呟くみたいに
小さな声だった