ウラコイ
「……まだ22才だし、会ってない人だっているんだよ。まだ本気で考えなくても…」
「…そうだね。」
翔太君は 悲しい
ような嬉しいような
あいまいな表情で言った
「…だけど俺はみちるさんがいいと思った。マジメだし、いつも明るいし、」
「……でも、」
そう言ってくれて嬉しい
「……17から仕事してきて、どれだけのスタッフやら女優を見てきたと思ってる?顔だけ綺麗な人間ならそこら中にいるさ……、」
外を眺めながら 言った
「……一時期遊んでた時もあったけど、今考えると虚しいだけだっただな。」
懐かしそうに ふっと笑った
翔太君にも
そんな時期があったのだ
私が知らないだけで…。