ウラコイ
「まだこれから会う人もいるだろうけど…。みちるさんみたいな人はいないと思う、」
「大げさだよ。仕事ぐらいしかする事なかったもの、……」
私は ちょっと下を向く
恋愛なんてしたくない。
彼と会った時は
そんな風に考えてた
でも…
「…そうだろうけど。みちるさん倒れるまで我慢して、カメラ回してさ、あんな人見た事なかったよ…」
倒れるまで…
「だ……って真剣に見えたんだから仕方ないじゃない。…どうしても撮らないと駄目だって…。」
それに約束したもの
「…あと怜一さんと約束したから、翔太が大きくなったら撮ってやってくれって…。」
「そっか。親父がね」
ふぅんと 頷いた