ウラコイ
「ふーん。そっかそっか、良かったねぇ翔太。よしよし…。」
0時過ぎ…。
私は 少し酔った
翔太君を乗せて車を走らせた
弥生さんは 酔っぱ
らって寝てしまった
翔太君は 少しアルコール臭かった
「…良かった。怒られなくて」
「言ったじゃん、オフクロは怒らねぇって。俺らはよく怒鳴る癖に…」
寒いのに窓を開けて
夜景を見ていた
「……『このまま駄目になりたくないんだ』って言ったの本当?」
「……」
窓の外を見たまま
黙っていた
走っている橋からは
夜景がよく見える
「……言ったよ。したらオフクロ怒らした。」
ボソッと 呟くように言った
「…まぁ話し合ったから、納得したけど…」