ウラコイ
「これは神田君改まって何のようだい?」
「てめぇ女子に見境なく手を出すのやめろ。志摩さんにも言ってるだろ…」
甲斐田はケラケラ笑った
「何だよ、悪い訳?いい子じゃん。今時珍しいくらい純粋でさ―。あんな子いないよ」
甲斐田は タバコを
しまいながら言った
「で、何か用か?どうせつっちを頼むとか…んな話しだろう。」
ふふんと 得意気に笑った
「……わかってんなら、話す必要ねぇな。じゃあ…」
「ちょい待ち待ちー!…ったく話ぐらいさせろよ。お前さ、」
ピタリと楽屋の
ドアの前で止まった
「……甲斐田。俺優しくなったと思うか」
「…ん―。まぁ優しくなったんじゃねぇ?仕事に私情持ち込むみたいだし、」