ウラコイ


「神田弟があと何日かしたらアメリカ行くんでしょ?大丈夫なの…」





心配そうに 美帆は私を見た



「大丈夫。ちょっと寂しいけど、俳優として成長する為だし。」






―翔太ったら
いっちょまえに言っちゃって







―ごめん





「……約束したからね。ちゃんと」





この間貰った
ネックレスをギュッと握る





「…だから大丈夫だよ。心配してくれてありがとう、」






―3年待ってて。
ちゃんと帰ってくるから






「……なんか生き生きした顔でつまんないわね。しょげ返ってるかと思ってたわ…」




ふっと笑って
肩をポンポンとたたいた




「……少しはしょげてたけど、でも、駄目だと思ったの。私も翔太君応援しないといけないって思って…、それに待っててあげたいから」






3年待ってて
彼を迎えてあげたい





「…はいはい。聞いた私が馬鹿でした、」




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