彼は彼女にしか笑わない[短編]
彼は彼女にしか笑わない

彼の笑顔

季節はもう11月の終わりだった。

私はあれからよく玲矢と一緒に帰るようになった。

そして今日も一緒に帰ってる。

横にはいつもどおり玲矢がいる。
玲矢はいつものように綺麗茶色の髪をクシュクシュにしている。
とっても綺麗な髪に切れ長の目、この顔はどこから見てもかっこいい。

でも私は玲矢の笑顔が好き、あの切れ長の目がクシュッ!っとなり、
あの茶色の髪の毛とよく似合う。

「何?」
玲矢が私の視線に気づいてこっちを見た。

「なんでもない!...あれ?あんなとこにお店なんかあった?」

「さぁ?...雑貨屋?[ピンクキャット]だって」

「...何か変わった名前だね..ちょっと寄ってかない?」
私は行きたい気持ちでいっぱいだった。

お店のショーウィンドーの前に来たとき、
「わぁ!!」

つまずいて転びそうになった。

「大丈夫?」

私はゆっくり目を開けると玲矢がささえててくれた。

「あ..ありがと」
私は玲矢とキスしそうな距離にいた。

慌てて離れようとしたら...

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