王子嫌いなお姫サマ☆
「んじゃ放課後ね」
「あ、うん……」
「どうした?元気ないじゃん。」
「へっ!?」
ダメだな―…あたし。
藤宮に取っては一緒に日誌を書くのは、そんな特別なことじゃないんだって実感しちゃった
あたしに取っては唯一の接点だったのに……
あんな簡単に1人でやること承諾しちゃったし……
藤宮があたしなんかを意識するはず無いのにね……
「雫?やっぱり放課後遊びたくない?」
心配そうに美結が聞いてくる
「違うよ!遊ぶ!遊ぶって!」
「本当♪よかった♪」
美結ってやっぱり綺麗だよな―…
活発系で友達もいっぱいいるし、優しい。
だから、告白もたくさんされる。
なのに、彼氏なし
まぁ、美結が断ってるからなんだろうけど……
「ねぇ―美結って、好きな人いないの?」
「えっ!////」
あれ?赤くなった?
ってことは!!
「いるんだ!誰?誰っ!?」