王子嫌いなお姫サマ☆


「ヤベェ―ぞ、龍。これで確実に姫を狙う奴、増えるぞ。」



「あぁ―…確実にな……」



どうすればいいんだ。俺は……



周りの男たちの目がハートになっている



そんな男たちと、他の男の為に可愛くなったあいつにイライラする



授業中も昼休みもそのイライラは消えなかった



休み時間がくるたびに、廊下に群がる男たち



「佐倉さんめっちゃ可愛くなったね―っ♪」


「い、いえ///」



「マジマジっ!今度さ、みんなで遊ばねぇ?」


「あ、あの…///」



そんなに馴れ馴れしく話しかけるなよ!!



簡単に触るんじゃねぇ―よ!!



佐倉も佐倉だっ!


男たちが話しかけたくらいで、顔を赤くするなよ!!



佐倉が顔を赤らめただけで、胸がドキッと跳ねる



そいつなのか?佐倉が好きな奴って………




こんなにツラいなら、恋なんてしなければよかった…



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