王子嫌いなお姫サマ☆
部屋に2人っきり-雫Side-
教室から走り出し、ひたすら走った
「…ッふ…ヒック……」
涙が止まらない
怖かった…?
うぅん。違う…
イヤだったんだ。
好きでもないのにキスされるのが……
あたしだけが好きで、キスされても嬉しくない……
なんであんなことしたんだろ……?
そんなに私のこと嫌いなの?
『どうせ顔で決めたんだろ』
藤宮にそんなこと言われるなんて、思ってなかった
とぼとぼと、家に帰る
涙を必死に抑えながら