王子嫌いなお姫サマ☆


「龍も行くってよ♪」


今までの低かった声が嘘のように明るく言った秀哉


「は?」



まだ行くとは……


「行くよな?」



そう言ってニッコリ微笑む秀哉


確かにこのままじゃダメだって分かってるから



「分かった。行くよ……」


それだけ言ったら、何故か黒田がすごく喜んでいた




そして日誌を提出して佐倉の家に向かった


―――――――――……


佐倉の家は住宅街に並ぶ普通の一軒家


チャイムも鳴らさずに、ドアを開ける黒田


「あたし、よくチャイム鳴らさずに侵入してるから♪」



そう言って俺たちに笑いかけた



つ―か侵入って………



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