王子嫌いなお姫サマ☆


「あっ!でも大丈夫だよ。その度にお兄ちゃんが対処してたし。」



まぁ―。確かに雫のお兄さんイケメンだったよな。



「……だからかな。イケメンはみんな遊び人みたいな印象が付いちゃって。」


だからあんなに俺のことも嫌ってたんだ。


「今思うと偏見なんだけどね。」



雫はそのせいでイケメン嫌いになったんだな……



「……でも龍は違った。」


……え


「最初は本っ当に嫌いだった!」


ゔっ……。



「突然キスされちゃうしっ!!」



ゔっ!!!


なかなか言うなこいつ。



グサグサ胸に突き刺さる


「……でも、ちゃんと自分の役員はやるし、悪いことをしたら謝ってくれる。」


………雫


「……だから、惹かれたのかも///」



ちょっと恥ずかしそうに言う雫が可愛くて、つい抱きしめてしまった



「離すつもりねぇ―から。これからもずっと。」



「うん♪」



この日、本当に俺らは幸せだった。



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