王子嫌いなお姫サマ☆
「まぁ―まぁ―、落ち着けって。……そういえば雫のお兄さん来るんじゃなかったか?」
確か昨日そんなことを……
「あぁっ!そうだった!!………噂をすれば。」
ハーレムを作りながら歩いてくる男の人
「相変わらずだね………。お兄ちゃん……。」
「あぁ雫。」
そう。雫のお兄さんの結城さん。
いつ見てもカッコいいよなぁ―…
「もう帰れるのか?」
「うぅん。まだ。」
そんな2人を見てか
雫のお兄さんだってことを知らない人から、こそこそと『あの2人お似合い♪』とか聞こえてきた
「おい、雫。行くぞ」
それに1人でイライラして、雫の腕を引っ張った
「じゃあ、結城さんもまた。」
そうお辞儀をして、腕を引っ張りながら歩き出した
冷たい視線を結城さんから向けられてるとも知らずに……