王子嫌いなお姫サマ☆




――ガチャッ


鍵が開いていたからそのまま中に入った


「ただいま―…」


あれ?返事がない?


でもお兄ちゃんの靴はあるからな―…



聞こえなかったのかな……?



「お兄ちゃん――?」


いつも何かと返事をしてくるお兄ちゃんが、全く何も言ってこないのを不審に思った


とにかく、灯りのついてるリビングに行った



ソファーからちょと見えてる足


あっ、寝てるんだ。



そう思って、ソファーに周り込んだ




「………え」


そこには横たわってるお兄ちゃん



その服は真っ赤に染まって、その赤はソファーにまで広がっている



……な、何これ……?



驚きで声も出ない……



というより、意味が分からなかった……



< 198 / 334 >

この作品をシェア

pagetop