王子嫌いなお姫サマ☆
つ―か、好きって感情がイマイチわからない。
でも別にわからなくてもいい。
愛がないと生きていけないわけじゃないし。
困ることなんか一つもない。
だから、俺には必要ない。
――――――――――……
俺はそのまま気だるそうに2年2組の教室に入った
「なぁ―宿題やってきたか?」
自分の席に座ったと同時に話しかけてくるこいつ、田所秀哉 [たどころ しゅうや]。
中学からのダチで、うるさいヤツ
「俺がやってきてるはずねぇ―だろ。」
「だよなぁ―。あぁ―今日俺、当てられるのに!!」
だったらしてこいよ、と思ったが、あえて口には出さなかった。