王子嫌いなお姫サマ☆


そしてもう一度病室に入った瞬間、お兄ちゃんの指がピクッと動いた気がした


「お兄ちゃんっ!!」



急いで駆け寄って、呼び掛ける



「お兄ちゃんっ!!!」



ゆっくりと目をあけるお兄ちゃん



よかった……


本当によかった……



でもあたしたちの気持ちとは裏腹に、ぼーっと天井ばかりを見つめるお兄ちゃん



そして静かに「死ねなかったんだ―……」そう言った

っ……



死ねなかった……?


そんなにっ!



そんなにっ!死にたいほど何があったの!?



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