王子嫌いなお姫サマ☆
雫ん家の前に行くと、人混みが見えた
そして……救急車も。
イヤな予感が的中した気がした
黒田も同じことを考えていたのか動揺していた
救急車は俺らの目の前を通りすぎた
外から中は見えなかったけど、野次馬からの声がポツポツと聞こえる
『自殺だって―……』
『お兄さんの方でしょ?』
自殺。結城さんが……?
黒田はその場にぺたんと力が抜けたように座り込んだ
「おい!大丈夫かよ。」
「……ぅそ…ぅそ……」
そう呟く黒田
こんな黒田は初めて見た