王子嫌いなお姫サマ☆


死にたいと思うほど、何か悩みを持ってる人に接すると言うのは難しい…



黒田の次に続いて俺まで止まってしまった



「バーカ。普通に接してやればいいじゃん。」



そんな俺らとは裏腹にはっきりそう言った秀哉



「だって結城さんは姫のお兄さんだろ?自殺したとか気にしないで話すのが一番だよ。」



……意外だ。



こいつがこんなこと言うなんて



この時、ちょっとだけ。


ほんのちょっとだけ、秀哉がカッコよく感じた



「だよね♪」


黒田も笑顔を取り戻し、お兄さんが入院してる病室のドアに手をかけた



「雫―♪結城さ―ん♪お見舞いに来たよ――♪」


だからってあまりにもハイテンション過ぎないか!?


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