王子嫌いなお姫サマ☆


「………あ。美結。」



………あれ?



なんか雫、元気無くねぇ―?



「ごめんね―。わざわざ、お見舞い来てもらっちゃって。」



そう言ったのは結城さん。


ビックリした。想像ではもっと元気が無いのかと思っていたから―…。



なのにニコヤかに俺たちに笑いかける結城さん。



ホッと胸を撫で下ろす俺たち



結城さんが元気になったのは良かったけど、明らかに雫の方がおかしい。



顔色も悪い気がした。



疲れてんのか……?



「体、大丈夫なんですか?」


俺はまず結城さんにそう聞いた



「うん。龍くんにまで心配かけて悪かったね。」


そう言ってまた微笑む結城さん。


前に見たことある、結城さんの笑顔だ。


「あんなことして本当にバカだったよ。」



俺を見ながらそう言った。


この言葉を聞いて、俺たち全員がホッとしたのがわかった



< 221 / 334 >

この作品をシェア

pagetop